SHIMANE UNNAN-CHALLENGE

地域自主組織 

ふるさと体験活動フォーラム

2018年03月02日

  平成29年度 しまねのめざす「地域力」情勢チャレンジプロジェクト
       ふるさと体験活動モデル事業・調査研究事業
          ふるさと体験活動フォーラム
      〜体験活動を通して地域を盛り上げよう!!
をテーマに2月23日(金)、島根県教育委員会主催で江津市 「島根県立
少年自然の家」において開催され、当協議会は、今年度で6回目となる
サマーキャン2017」について発表させていただきました。

この事業を実施するにあたって、島根県公民館連合会から、事業費の
補てんとして、100,000円の補助金をいただくため、助成金説明会(H29
・4・27)と補助金プレゼン(H29・5・23)を得て採択されたものです。

発表趣旨は下記によります。
DSCN5392.jpg
キャンプの目的
自然の中で共通の生活体験や直接体験を通して、自然に親しみ自然を愛
する心や基本的な生活習慣、規範意識・責任感などを育むとともに自主性
や自立心を養い、学習意欲とコミュニケーション能力の育成を図り、併せて
支援ボランティアスタッフとの 「ふれあい」 をとおして、世代間交流を深める
効果を期待する。
ゲーム機や携帯電話の持込と期間中の保護者との接触を禁止
(親離れ、子離れの第一歩を体験する。)

キャンプの意義
自然体験 (自然に親しみ理解を深める機会)
社会性を学ぶ体験 (人と人との関り方を体験的に学ぶ機会)
生活体験 (生活を体験的に学ぶ機会)
チャレンジ体験 (課題を克服する機会)

DSCN5858.jpg
キャンプ体験がもたらす効果
・ 生活体験や自然体験が豊富な子どもほど、道徳観や正義感が充実
し、感性や知的好奇心を育むとされている。
・ 自然の理解を深めることにより、創造性や向上心、物を大切にする
心、生きぬくための力、そして自主性や協調性、社会性を育むことが
  ができる。
・ キャンプなど直接体験から学ぶことによって自己を発見し、余暇活動
の楽しみ方を学び、心身をリフレッシュさせ健康や体力の維持・増進
させる効果が期待される。
DSCN5860.jpg
キャンプ事業を始めるにあたって
   【きっかけ】
・ 児童たちが、ゲーム遊びに没頭し、野外で遊ばない。集団で遊ばない。
    直接体験の不足 
          
   体格は向上しているが、年々低下する子供の体力  

  【安心して参加してもらうために】
事故防止の観点から、保護者に安心して任せていただくため理解が必要
・ 指導職員養成として、島根県キャンプ協会が行う「インストラクター養成
講習会」に2名派遣しNCAJ(公)日本キャンプ協会公認キャンプ・インス
トラクターの認定を受ける。(2012年6月 サンレイク)

親子同伴説明会を開催し、相互に理解を図る。

DSCN5305.jpg
キャンプ事業の沿革
・ 2012年8月2日(木)~3日(金) 1泊2
  会場 三刀屋交流センター西側 公園
  5~6年生を対象に募集
・ 2013年8月5日(月)~7日(水) 2泊3日 対象を4年生に変更
  会場 ふるさとの森「キャンプ場」 飯石郡飯南町小田842-2
・ 2014年8月4日(月)~6日(水)
   会場 かみくの 「桃 源 郷」 雲南市大東町上久野
・ 2015年8月3日(月)~5日(水)
・ 2016年8月1日(月)~3日(水)
  2016年から三刀屋高校生をサポーターとして要請
・ 2017年7月31日(月)~8月2日(水)
DSCN5269.jpg
三刀屋高校生を2016年からサポーターとして導入 なぜか?
人づくり(後継者の育成) ⇒ 事業持続の可能性
・ 小学生と高齢サポーターとの年齢の開きがあって、考え方や体力的にも
差があり、対応が難しくなってきたこと。
・ 三刀屋地区まちづくり協議会の職員は、常勤2名、週2日勤務者2名であ
り 当該職員だけでは対応できないこと。
・ 一般サポーターの高齢化により、担い手がいなくなり、全日程を担える人
材を確保できなくなったこと。
・ 市役所職員の応援を得ていたが、市町村合併後職員数の削減と業務の
増により、協力を得られなくなってきたこと。 公民館当時は、教育委員会所
管であり教育委員会からの人的な支援があった。 (平成25年3月雲南市公
民館条例の廃止⇒地域自主組織へ移行)
Etc

企画から事業終了までの主な経過
平成29年
6月
8日  学校を通じ募集チラシを配付
17・18日 青少年活動支援者養成講座受講
15日  三刀屋高校スタッフ要請
・ 7月
20日  参加児童・保護者説明会
サンレイクから講師2名の指導を得る
25日  三刀屋高校スタッフ説明会
31日  事業開始
・ 8月
2日  事業終了(振り返りシートの提出)
20日 参加児童・保護者へアンケート調査用紙発送
・ 10月
4日  実績報告書提出
25日  アンケート結果報告(サンレイク)
総事業費   350,485円

人づくりの手法や工夫
• 平成28年度インターンシップの受け入れをきっかけに、高校生への働き
かけができ協力を得ること ができた。
• 高校生サポーターへの事前説明会は、趣旨や任務などについて高校へ
出かけて行った。
• 各班に高校生を2名ずつ張り付けて責任を持たせ、活動支援、安全管理、
健康管理などに努めさせた。
• 子どもたちが困ったときや相談したいときは、まず高校生サポーターに相
談し、高校生で解決困難のときは、申し出ることを徹底した。
• キャンプ中の献立は、事務局で作成するも実際に料理を手掛けるのは子
どもたちで、高校生を含めサポーターは後方からの支援で、ほとんど料理
を手掛けることはない。
DSCN5861.jpg

アンケート調査結果から
児童対象項目(事前アンケート×事後アンケートの比較)
☆ 36項目中、特に伸びが大きかった項目
 ・ 暑さや寒さに負けない。 (+1.18)
 ・ 早寝早起きである。 (+0.87)
 ・ 失敗しても立ち直るのが早い。 (+0.86) くよくよするな
 ・ 嫌がらずによく動く。 (+0.83)
 ・ 人の話をよく聞くことができる。 (+0.80)
 ・ ナイフ、包丁などの刃物を上手に使える。 (+0.76)
 ・ 人のために何かをしてあげることができる。 (+0.72)

★ 36項目中、特に伸びが減となった項目
 ・ 季節の変化を感じることができる。(-0.05)
 ・ 前向きに、物事が考えられる。(-0.05)
 ・ からだを動かしても疲れにくい。(-0.03)
 ・ 住んでいる地域にずっと住み続けたい。(-0.13)
 ・ 地域にいつまでも変わってほしくないものがある。(-0.13)
  有意差が認められる項目(事前・事後の差が、偶然や誤差とは考
    えにく く、意味のある差)
自分から進んでなんでもやる。
DSCN5402.jpg
 自由記述
☆楽しかったこと
・ マイ箸づくり。
・ 川遊び。
・ オオサンショウウオを見つけたこと。
・ テント設営、撤収。
・ キャンプファイヤー。
・ 食事づくり。
☆その他の意見
 ・ テントを立てるときのお手本(指導)がわかりやすく、すぐに立てることができた。
 ・ 高校生になって、ボランティアとしてやりたい。
 ・ いろいろ楽しくキャンプができたので、また参加したい。
・ もっと意識して行動したい。

高校生スタッフ対象項目
1、参加理由
 ・ 地域の子どもたちとかかわりを持ちたかった。
 ・ 子どもが好きだから。
 ・ 友達に誘われたから。ボランティアに参加しようと思ったから。
 ・ 昨年も参加し楽しかったから。
2、印象に残った活動
 ・ 川遊び。
 ・ 子どもと一緒に食事をつくり食べたこと。
 ・ テント設営。
 ・ キャンプファイヤー。
3、大切にすること(目的)を意識しながら子どもたちの支援ができたか。
 ・大いにできた  1人   ・できた    6人  ・その他   1人
4、スタッフ同士でコミュニケーションを取りながら活動することができたか。
 ・できた    4人    ・まあまあできた   4人
DSCN5353.jpg
5、嬉しく 感じたこと
 ・小学生と仲良くなれたこと。
 ・子どもたちにありがとうと言われたこと。
 ・嫌いな食べ物を一つでも食べてくれたこと。
 ・子どもたちの成長が少しでも見られたこと。
 ・普段関わることのない大人や小学生と交流ができたこと。
6、大変だと感じたこと
・ なかなか寝ない子どもがいたこと。
・ 夜、子どもたちを寝かしつけること。
・ 子どもたちの面倒をずっと見ていること。
・ 川遊びと食事づくり。
・ ケンカをした時の対応
・ 昨年より子どもたちが元気すぎた。
・ 3年生と2年生のサポーターがぎくしゃくしていた。
7、子どもたちの変容
・ まったく料理ができない子どもが多かったが、3日目にはみんな上手
にしていた。
・ 積極的に取り組むことができた。
・ 包丁が使えない子どもが使えるようになった。
・ 最終日は、初日より行動がきびきびしてきた。
・ 始めは個々で遊んでいた子どもが、徐々に心を開いてくれてみんなで
遊んでいた。
・ 最初より集団行動ができるようになった。
・ 元気に遊ぶ様子。
・ 周囲の友達と協力するところ。
8、自分(高校生)の変容
・ 普段より人の気持ちを考えた。
・ 相手の気持ちをいつも以上に考えた。
・ 積極的にできた。
・ 周りを見て行動できるようになった。
・ 子どもたちに注意することを少しためらっていたが、今回はダメなところは
ダメと伝えることができた。
・自然がより好きになった。
9、今後も参加したいか
  ・思う     4人
理由  楽しかったから。
楽しく活動したいから。
大変だったが楽しかったから。
子どもたちの役に立てたと思ったから。
・やや思う  2人
理由  子どもたちの3日間の成長が見られ、自らも
楽しかったから。
来年は少し忙しいかもしれないから。
・あまり思わない  1人
理由  高校を卒業すると忙しくなるから。(3年生)
10、感想
つらいこともあったけれども楽しかった。
自然の多い中、「スマホ」もほとんど使うことの無い生活は、とても久しぶり
だったので良かったし、子どもたちと関わることができてよかった。
DSCN5863.jpg
ま と め
1 成 果
 ・ これまでのサポーターは、大人 (高齢者) が多かったが、高校生を
各班へ配置したことにより、これがクッションとなり、子どもたちの表
情が活きいきとし、キャンプ生活がさらに充実して責任ある行動が
とれるようになった。
・ 高校生にサポーターとしての重要な任務を与えたことにより、サポ
小学生も高校生も共に成長してくれた。
・ 一般サポーターの負担軽減につながった。
・ 昨年に引き続き応援してくれた、2年生(女子) が2名いたことで
力強く、頼りになった。
ただし、昨年の経験者である2年生に重要事案を任せようとして
も、初めて参加した3年生に気を遣い、思うような行動がとれない
場面が見受けられた。
2 課 題
・ 高校生にキャンプの意義やサポーターとしての役割をしっかりと
   理解させることが必要 ⇒ 全てについて共通認識していること。
3 次年度の構想
・ 次年度も三刀屋高等学校の協力が得られるのなら、強い味方と
   なる高校生を早期に募集し、説明会や「サンレイク」 と連携した
   研修会を充実させることにより、知識を習得させ、よりよいサポー
   ター ・ 指導者として養成したい。
・ 4~5名の班編成にサポーター2名は多い?
各班1名とし、高校生のサポーター希望者が多いときは、全体
的な運営などに配置する。
・ このサマーキャンプを体験した子どもたちが、三刀屋高校へ進学
したら、サポーターとして協力してくれるよう働きかけをしたい。
DSCN5866.jpg

以上のような発表をさせていただきました。
                 事務局長 安食好吉