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歴史の幸

建築当時の高殿へタイムスリップ

 前回、高殿が解体され、構造物がむき出しとなった様子をお伝えしました。ところで、文化財の保存修理工事では、単に新しい材料を使って見栄えよく修理を行うことはありません。建物を構成する建築部材の一つ一つに長い歴史が刻まれているため、部材は慎重な調査が行われます。そこでまだ使える部材は極力再使用され、腐朽した部分の修理が行われるのです。
そこで今回は、解体の過程でわかったことを画像でご紹介します。



       
    
         
押立柱解体の様子 高殿の入り口に近い南東側の押立柱の取り外しの様子です。
       部材には、直径がおよそ60cmもある栗の木が使われていました。柱に角形の釘が
       打ってあることから江戸~明治時代初期までに取り付けられたものと想定されます。



       

      柱に残された番付 高殿の側柱や土台には、数箇所に創建当時の番付が残されていました。

       

         粗朶組(そだぐみ)の小舞(こまい) 土壁の下地は、割竹による竹小舞が一般的ですが、
       竹が自生していないところや、蔵など壁を厚塗りする場合は楢や桜の雑木を組んで小舞
       としました。ちなみに姫路城の漆喰壁の小舞にも雑木が使われています。


       

        土壁のふるいわけ 高殿に使われた土壁は、赤みの強い土と黄色味の強い土に分け
       られました。数種類のふるいにかけ、どんな種類の土が使われたのか調査し、復旧工
       事の参考とします。


このように、菅谷たたら山内の保存修理事業は、さまざまな調査を行いながら工事が進められています。では、解体された部材はどうなっているでしょうか。


       

           保存小屋の内部 解体した部材は、保存小屋に並べられ、痕跡の確認、 繕い
         箇所のチェックが行われます。


       

         先に紹介したように、使われていた部材は腐朽している箇所のみ修理を行います。また、
       既存の部材には、虫害など表面には見えない部材もあるため、慎重にチェックを行います。


                                       資料提供:株式会社 文化財保存計画協会

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