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歴史の幸

「埋設土器」で名が知られた宮田遺跡

逆さまに埋められた縄文土器

 雲南市三刀屋町を流れる飯石川を遡り、永井隆博士の生家の前を川に沿って進むと、飯石川の左岸に広い段丘が現れます。ここが三刀屋町多久和です。昭和54年、この段丘にある水田の圃場整備に伴って発掘調査が行われ、ある出土遺物が県内外の研究者から注目を浴びました。
 出土遺物といってもとりわけ珍しいものではなく、縄文時代後期の粗製の深鉢だったのですが、注目されたのは、その出土状況でした。この深鉢は二点あり、ほぼ完全な形のまま、逆さまにして土中に埋められていたのです。そして特徴的なのは、鉢の底に孔があけられていることでした。また、埋められた深鉢の中には、両方の手のひらに入るぐらいの石と土器片が入っていました。
 埋設土器は、埋甕(うめがめ)とも呼ばれていますが、いったい縄文人は何のために土器を逆さまにして地面に埋めたのでしょうか。この埋設土器が埋められていた周囲では、縄文人の墓と考えられる土坑が検出されました。このことから、この辺りは墓域と考えられ、見つかった逆さまの土器は、埋葬あるいは埋葬にかかわる祭祀に用いられた土器と考えられています。縄文の人々は、死者に対してどんな祈りをささげて土器を逆さまにして埋めたのでしょうか。

宮田鉢.jpg 宮田石皿.jpg

   逆さまにして埋められた縄文土器           宮田遺跡から出土した石皿(下)と磨り石(中央)

縄文時代の調理道具
 宮田遺跡や隣接する京殿遺跡では縄文時代の生活を知る様々な道具が出土しました。道具といってもその材料の多くは石で作ったものです。その中から縄文時代の食生活に欠かせない石器の優品「石皿」をご紹介します。石皿は、食べ物を盛るための器ではなく、ドングリやトチの実などをすりつぶすための調理道具でした。堅果類をすりつぶすには「磨り石」(すりいし)とよばれる石の道具が使われました。この石皿は長年使用されたため、石と石の摩擦によって中央部が磨り減ったものです。

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