SHIMANE UNNAN-CHALLENGE

これまでの雲南市(雲南市ブランド化プロジェクト)

人の幸

第10回 宇田川 一徳さん

明るい笑顔で雲南に寝付く神話を伝える
雲南市観光ガイド 宇田川一徳さん

仁多群奥出雲町出身。雲南市木次町在住。JR西日本にて木次線の運転士・車掌を務める。退職後、2007年に始まった雲南ブランド可プロジェクトの雲南市観光ガイドの養成講座を受講。

―観光ガイドになられたきっかけは?
5年前に退職した後、振り返ると自分が住んでいるところも宝がたくさんあると改めて感じました。
地域を盛り上げていくことが必要だと思っていた時に2007年から雲南市ブランド化プロジェクトが始まりました。その一環で観光ガイド育成講座というのがありましたので、いい機会だと思って申し込みました。藤岡大拙先生など有名な先生が講師に来られましたよ。
ガイドの活動は2009年から本格的になりました。今年は古事記1300年にあたりますので、44回のツアーを実施する予定です。現在は10名ほどで活動していますが、昨年養成講座を受講された人が60名ほどおられます。新しくガイドになられる方の指導もありますから今年は忙しくなるでしょうね。
また、公民館の生涯学習部の活動で木次町八日市のまちを歩くことがありました。ちょっとした「いわれ」伝承、知識を交えてのものでしたが、知らなかったことがたくさんあり、まちの良さを再発見することができました。


―ガイドをされる上で大切にされていることは?
まずは第一印象ですね!最初の挨拶は明るい雰囲気で大きな声でしています。いい雰囲気をつくって、居心地のいいツアーにしたいですからね。
ツアーでは雲南市内のいろいろなところを巡っていますが、神話の時代のものから現代に近いものまで様々です。言いたいこと、伝えたいことがたくさんありますが、時間も限られていますし、こちらが語ってばかりだとお客さんも聞き疲れてしまうので、お客さまとの会話やじっくり見てもらう時間も大事にしています。人数が多いとひとりひとりに目を配るのが大変ですが、お客さま全員に満足していただけたら嬉しいです。
とくに都会の人には、雲南市の自然やふるさとの原風景を見て体験してもらいたいです。それから雲南の4つの幸、「自然の幸」、「歴史の幸」、「食の幸」、「人の幸」をぜひ体感していただき、「また来たい」という気持ちになってくだされば嬉しいですね。とくに「食」はスパイスプロジェクトなど、雲南市が力を入れているところなのでぜひ雲南の食を味わって帰っていただきたいです。

―雲南市のおすすめを教えてください。
ヤマタノオロチ伝説ゆかりの地を巡るツアーでは、雲南市内各所を訪ねます。初めにスサノオノミコトが箸を拾い、上流に人が住むことを知ったと伝えられるところが「八峠大蛇公園」になっています。春には斐伊川土手の桜がよく見えるところですよ。ここで紙芝居を使ってオロチ伝説のおさらいをします。ここからスサノオノミコトが上流へ向かったように、ツアーの一行も上流へ行き、印瀬の壷神を訪れます。オロチ退治で使われた「八塩折之酒」を入れたと伝えられる8つの壷のひとつが、ここに祀られています。現在は地中に埋められ、石で蓋をして触れられないようにしています。掘り起こそうとするとたたりがあるといわれています。その後、食の杜で昼食をとり、須我神社へ行きます。須我神社には奥の宮があり、大岩が祠られています。ここは私もおすすめの場所です。そこまで行くのに15分ほど登らなければなりませんが、とてもすがすがしい気持ちになれるところですよ。

ツアーは大体このような行程ですが、まだまだ見てもらいたいところはたくさんあります。狭い道で観光バスが入らないところが多いですし、神話に関係する場所も広い雲南市に点在していますのでなかなか時間がなくて立ち寄れません。また、古事記にも記された湯村温泉、海潮温泉でもゆっくりと旅の疲れを癒していただきたいですね。
また、雲南市と奥出雲町の境にあるダム湖のさくらおろち湖も見ていただきたいです。ここは私の生まれたところですが、治水・災害対策としてよかったと思っています。ヤマタノオロチは洪水で古代から人を悩ませていた斐伊川だという説がありますが、これはいわば現代のオロチ退治ですよね。このように時代を経て伝承に尾ひれがついたものや現代のことにもオロチ退治をからめて説明します。
古事記ゆかりの地は他の地域にもたくさんあります。今年は県内のあちらこちらでイベントをしているので、ぜひ出雲大社や荒神谷遺跡へもぜひ行っていただきたいですね。

―今後の目標を教えてください
ガイドとしてはまだまだ未熟ですので、どんな状況でも対応できるように、もっと勉強しようと思っています。お客さんとも話しながら知識を深めていきたいです。また事故などが起こらないようにすることも大切ですね。起こったとしても対処できるように努めたいです。また、雲南市民の方も古事記い編纂1300年を契機に雲南市のことや神話のことをもっと知って興味を持ってほしいです。

―インタビュー後、実際にヤマタノオロチ神話ゆかりの地をガイドしていただきました。
まずは、八岐大蛇公園で一通り説明をしていただきました。スサノオノミコトが箸を拾ったといわれるところです。
その後、大国主命が産湯をつかったといわれる井戸「熊谷さん」へ。今ではほとんど面影はありませんが、時代を経て風景が変わっていくのも面白いですね。
続いて、印瀬の壷神のある八口神社へ。7軒しか氏子さんがいらっしゃらないそうなのですが、鳥居も今年新しく作られたもので石造。神社へ続く階段も地元の方で整備されたそうです。人口減少している中で維持は大変です。
帰り道、「同じ道は通りません!」と景色のいい道をわざわざ通ってくださいました。サービス精神旺盛で、とても細やかで丁寧なガイドをありがとうございました!

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